病床規模の異なる病院におけるATP(アデノシン三リン酸)値を用いた環境表面洗浄度調査

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タイトル別名
  • Survey of Surface Cleanliness in Hospitals of Different Size Using Adenosine Triphosphate Bioluminescence
  • 病床規模の異なる病院におけるATP(アデノシン三リン酸)値を用いた環境表面清浄度調査
  • ビョウショウ キボ ノ コトナル ビョウイン ニ オケル ATP(アデノシン サン リンサン)アタイ オ モチイタ カンキョウ ヒョウメン セイジョウド チョウサ

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抄録

本研究は、病床規模の異なる3病院において、洗浄度に影響すると予測される診療科と平均在院日数、患者および看護師の管理環境に焦点をあて、ATP値を用い高頻度に接触する環境表面別洗浄度の実態を明らかにすることを目的とした。調査対象は、病床規模の違う3病院(500床以上:A病院、100床以上500床未満:B病院、100床未満:C病院、各1病院)における8病棟内の高頻度接触表面とした。調査方法は、各病棟の高頻度接触表面のうち看護師管理環境3ケ所、患者管理環境6ケ所の計9ケ所からサンプルを採取し、各ATP値を看護師管理環境群と患者管理環境群、診療科間で比較検討した。その結果、全測定場所における病院毎のATP中央値は全て500RUL未満であり、洗浄度は保たれていた。また、全ての病院で看護師管理環境が患者管理環境よりも有意にATP値が低かった。さらに、C病院では看護師管理環境と患者管理環境の両方において、診療科間での差が見られた。よって、患者管理環境において、洗浄度を保つためには、清掃の質等、洗浄度に影響する要因を明らかにする必要性が示唆された。

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