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Abstract

B 型肝炎ウイルス(HBV)の再活性化は癌化学療法において注意するべき合併症の一つである.HBV既往感染の状態ではHBVは排除されていると考えられていたが,肝細胞内や末梢血単核球内において,HBVが微量に存在することが明らかとなっている.HBV 再活性化の報告の多くは,悪性リンパ腫におけるステロイド併用,Rituximab 併用のレジメン及び関節リウマチに対するtumornecrosis factor-α(TNF-α)阻害薬使用においてであるが,固形腫瘍に対する化学療法においても,HBV再活性化の報告が散見される.当院での消化器悪性腫瘍に対する化学療法施行例におけるHBV再活性化対策の取り組みにより,HBV既往感染マーカーの測定率は短期間の内に上昇した.これまでは消化器悪性腫瘍においてHBV既往感染者からのHBV再活性化と思われる肝機能障害は一例も認められなかった.HBV既往感染からの再活性化による肝炎発症の場合は予後が極めて悪く,医療経済的観点を踏まえ,より適切なHBV再活性化対策の確立が今後必要と思われる.

Journal

  • 京都第二赤十字病院医学雑誌 = Medical journal of Kyoto Second Red Cross Hospital

    京都第二赤十字病院医学雑誌 = Medical journal of Kyoto Second Red Cross Hospital (36), 59-66, 2015-12

    京都第二赤十字病院

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120005679009
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00357778
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    article
  • ISSN
    0389-4908
  • Data Source
    IR 
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