日本仏教における僧と稚児の男色 The structure of sodomy of Buddhist priests and pages in Japan

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抄録

 仏教では、女性は不浄な穢れた生き物と考えられてきた。そして、僧は女性と交接を行うことを「女犯」として戒律で禁じられ、そのため「女犯」の罪を避けるため、僧は男性、とりわけ稚児を交接の対象としてきたといわれている。 なぜ、僧は女性と交接が行えないという理由で、稚児をその対象としたのか。本研究では、仏教的視点から僧と稚児との男色関係の構造を検討した。 その結果、僧にとって、稚児との交接は単に女性と交接が禁じられているために、性欲の処理という意味だけで行われていたわけではないことがわかった。僧にとって稚児との交接は、現世に醜貌として生まれたがゆえに僧となった者の、美貌である稚児への憧れと、稚児が菩薩であるとする児灌頂の思想のもと、救済と功徳を得るための仏教的な行為として意味づけられ、行われていたのである。

収録刊行物

  • 日本研究

    日本研究 34, 89-130, 2007-03

    国際日本文化研究センター

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    120005681539
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10088118
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    Departmental Bulletin Paper
  • ISSN
    09150900
  • NDL 記事登録ID
    8714188
  • NDL 雑誌分類
    ZU19(書誌・図書館・一般年鑑--学術一般・博物館) // ZG6(歴史・地理--日本)
  • NDL 請求記号
    Z21-1836
  • データ提供元
    NDL  IR 
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