Abstract
現代は、戦後生まれの教員が大量に退職することによって、若手教員を指導・支援できる教員が少なくなっている。また、大学の教員養成における教育実習やスクールサポート活動に携わる学生に対して適切なメンタリングを行うことが難しいという状況も生まれている。このような問題を解決する方途として、本稿では、ニューヨーク大学バッファロー校(SUNY) のヘライドが主宰するケースメソッドには、インターネットを活用したケース教材の開発と普及の方法を学び、カリフォルニア大学サンタクルーズ校(UCSC)のモーアが所長を務めるNPO法人ニューティーチャーセンターのネットによるメンタリングシステム(eMSS) に学びながら、また、これまでの研究実践を踏まえた実行可能なインターネット活用型の教職能力開発システムを提案したい。具体的には、教員志望学生が(1)ケースメソッドの進め方を学んだ後、該当のケース教材から問題解決の方法を探り、若手教員(教職3年目まで)は、(1)に加えて、ケース教材の開発にまで関わるようにして、(2)学生と若手教員それぞれに悩みの相談室を開設して、年度初め・教科指導・生徒指導・子どもの学び・教科内容からなる掲示板を設けようとする提案である。
Journal
-
- 関西大学学校教育学論集
-
関西大学学校教育学論集 3 27-35, 2013-03
関西大学初等教育学会
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1050001202912593408
-
- NII Article ID
- 120005687658
-
- ISSN
- 21859523
-
- HANDLE
- 10112/7803
-
- Text Lang
- ja
-
- Article Type
- departmental bulletin paper
-
- Data Source
-
- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN