自閉症スペクトラム指数 (Autism-Spectrum Quotient) 日本語版の因子構造の検討

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  • ジヘイショウ スペクトラム シスウ(Autism-Spectrum Quotient)ニホンゴバン ノ インシ コウゾウ ノ ケントウ
  • Factor Structure of the Autism-Spectrum Quotient Japanese Version

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抄録

Autism-Spectrum Quotient (AQ)は,自閉スペクトラム症特性を測定する質問紙である。このAQ は社会的スキル,注意の切り替え,細部への注意,コミュニケーション,想像力という5つの下位尺度からなるとされているが(Baron-Cohen et al., 2001),これらの下位尺度は理論的に導かれたものであり,因子分析の結果抽出されたものではない。一方,Lau et al. (2013)が因子分析を行った結果,Baron-Cohen et al. (2001)において示されていた下位尺度とは部分的に異なる因子が得られた。そこで本研究では,Baron-Cohen et al. (2001)による原版の5因子構造と,Lau et al. (2013)の因子分析に基づく5因子構造のどちらが日本のデータにより適合しているのか検討を行った。その結果,Baron-Cohen et al. (2001) の原版に基づき作成された因子モデルよりも,Lau et al. (2013)の因子分析に基づいて作成された因子モデルの方が比較的適合度がよいことが明らかとなった。

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