書誌事項
- タイトル別名
-
- Cognitive and behavioral therapies for irritable bowel syndrome : a review
- カビンセイ チョウ ショウコウグン ニ タイスル ニンチ・コウドウ リョウホウ ノ テンボウ
- 過敏性腸症候群に対する認知行動療法の展望
この論文をさがす
抄録
本稿の目的は,過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)に対しての認知・行動療法(CBT:Cognitive Behavior Therapy)について展望を行うことであった。有病率が約11%とされるIBSは機能性の消化器障害で,患者の多くがうつ病や不安症などを併発している。薬物療法で軽快しない事例などに,心理療法が適用され,その中でもCBTがその有効性を示している。IBSに対するCBTプログラムについて4種類に分類した。(a)認知療法を用いたもの,(b)ストレスマネジメントを中心にしたもの,(c)腸症状への不安を中心にしたもの,(d)マインドフルネスを用いたものに分類され,それぞれの特徴が示された。今後の課題として,併発症状やQOL改善を見据えた治療プログラムが必要であること,IBS の心理面の基礎的な研究が少ないこと,本邦での治療研究が必要であることが指摘された。
収録刊行物
-
- 心理臨床科学
-
心理臨床科学 5 (1), 83-94, 2015-12-15
心理臨床科学編集委員会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390009224914546048
-
- NII論文ID
- 120005708292
-
- ISSN
- 21864934
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可