パシュトゥーン・アイデンティティの変容 : タイ国北部におけるパシュトゥーン系住民の宗教と民族 The Change in Pashtun Identity : Ethnicity and the Religion of the Pashtuns in Northern Thailand

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Abstract

本論文は,タイ国に居住するパシュトゥーン系住民の民族意識と宗教の関係について,タイ国内の民族関係を通して考察する。タイ系仏教徒が多数を占めるタイ国には,現在約300万人もの非タイ系のムスリムが居住しており,これらのムスリム少数派にとってイスラームは自らの民族意識を形成する上で重要な要素となっている。一方,これらのムスリム少数派は多様な民族集団から構成されており,ムスリム少数派をめぐる民族間関係は,多数派のタイ系仏教徒との関係だけではなく,ムスリム少数派の諸民族集団間の関係も含んでいる。本論文では,タイ国内のムスリム少数派の事例としてタイ国北部のパシュトゥーン系住民をとりあげ,パシュトゥーン系住民を取り巻く民族関係のなかで,イスラームとしての繋がりが民族意識の拠り所となると同時に,その民族性の解消へとも向かわせる働きを持っていることを指摘し,その両義的な関係を回避するための試みを明らかにしている。

Journal

  • 言語文化研究

    言語文化研究 (42), 179-193, 2016

    Graduate School of Language and Culture Osaka University

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120005750557
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00077727
  • Text Lang
    ENG
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    0387-4478
  • NDL Article ID
    027684240
  • NDL Call No.
    Z12-361
  • Data Source
    NDL  IR 
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