指基節骨,中手骨骨折に対するMP関節屈曲位での早期運動療法(ナックルキャスト)の治療経験

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タイトル別名
  • Early Mobilization Exercise of Proximal Phalangeal and Metacarpal Fractures Utilizing Knuckle Casts
  • シキセツコツ,ナカテコツ コッセツ ニ タイスル MP カンセツ クッキョクイ デ ノ ソウキ ウンドウ リョウホウ(ナックルキャスト)ノ チリョウ ケイケン
  • Early Mobilization Exercise of Proximal Phalangeal and Metacarpal Fractures Utilizing Knuckle Casts

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抄録

今回われわれは指基節骨および中手骨骨折に対し、MP関節屈曲位での早期運動療法(ナックルキャスト)を行い治療した症例を経験したため報告する。男性8例、女性2例の10例12骨折、年齢は7~65歳(平均36.7歳)、ギプス固定期間は 3~5週(平均3.8週)。罹患指は、示指1、中指2、環指3、小指6。罹患部位は、基節骨(2例)、中手骨(8例)であった。ギプス固定期間は平均26.6日であり、全例に骨癒合を認め、回旋変形もなく可動域も良好であった。最終診察時の握力の平均%は健側比77%であった(4例)。ナックルキャストでのギプス固定の適応は、原則として腱損傷のない皮下骨折が適応である。ナックルキャストによるMP関節屈曲位での早期運動療法は、MP関節側副靭帯の伸展拘縮を予防し機能障害の発生を防ぐことできる有用な方法であると考えた。

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