この論文をさがす
抄録
application/pdf
幼児期における下品な笑いの発達について、2~6歳児の親188名を対象に質問紙調査を行った。その結果、下品な笑いは男女共通に見られ、4歳から6歳にかけて多く見られることが示された。また、ギャグによる笑いは、流行のギャグをそのまま反復するだけであったが、下ネタによる笑いは、「おしり」「うんち」「おなら」などの単語と「フリフリ」「プー」「ブリッ」などのオノマトペとを結合させる、他者との対話を通して笑いを成立させるなど、子ども独自の生活世界から生み出されるユニークさを伴っていた。下品な笑いに対する親の態度は、厳格か寛容かで分けられたが、親がどちらの意見を持つかに年齢や性別による違いは見られず、どこまで許せるかという程度の差こそあるものの、その具体的な対応や指針は基本的には同様であった。以上の結果は、4、5歳児期における自己意識と仲間関係の発達という観点から考察された。
収録刊行物
-
- 三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践
-
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 67 161-167, 2016-03-22
三重大学教育学部
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050001202935608192
-
- NII論文ID
- 120005766802
-
- NII書誌ID
- AA12097333
-
- HANDLE
- 10076/15112
-
- ISSN
- 18802419
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- CiNii Articles