基礎セミナーで名古屋大学キャンパス内の放射線をしらべる

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タイトル別名
  • An application of radiation-environment in the Nagoya University Campus for fruitful subject of the First Year Seminar

抄録

2011年3月に起こった東京電力福島第一原子力発電所での事故は、これまでの日常生活において、気に留める必要が無かった様々な物理量を、意識の内に持ち込んだ。シーベルトやベクレルの用語が新聞やテレビにあふれる今、放射線量が、気温や二酸化炭素量とともに、人間にとって最も重要な環境評価指標のひとつであることに気づいた。しかし、µSv やbqの単位が新聞やテレビで報道されても、いまひとつ理解に至りにくい。しかし、放射線や同位体に関する基礎的な知識は一般教養として必須のものである。原子力発電所の事故で放出された放射性物質そのものを名古屋で直接観察する事は容易にはできない。しかし、自然界には、ウランやトリウムの娘核種やカリウムの放射壊変に伴う放射線が飛び交い、その量は名古屋大学キャンパス内においても、場所により大きく異なる。その値はどれほどなのか? 場所により異なる理由は何か? 測定機器に表示される数値は何を意味しているのか? についてTAや学生と共に考えた。本報告は、大学初年時学生を対象として企画されている「基礎セミナー」を利用して、『シー ベルト(Sv)で表現される線量当量を体感し、紙面に報道される数値を体で理解する試み』の記録である。

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