ウィトゲンシュタインの『確実性の問題』における蝶番命題に関する予備的考察 : モイヤル-シャーロックの分類学を手がかりに

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タイトル別名
  • A Preparatory Study on Hinge Proposition in Wittgenstein’s On Certainty: Moyal-Sharrock’s Taxonomy
  • ウィトゲンシュタイン ノ 『 カクジツセイ ノ モンダイ 』 ニ オケル チョウツガイ メイダイ ニ カンスル ヨビテキ コウサツ : モイヤル-シャーロック ノ ブンルイガク オ テガカリ ニ

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抄録

本稿では,ウィトゲンシュタインの『確実性の問題』における蝶番命題に着目し,その教育学的意義を析出した。モイヤル−シャーロックの分類学は,蝶番命題に対する確信の態度が教育によって形成されることを指摘している。この確信の態度は,子どもが大人の権威にしたがって獲得される場合もあるが,一度は確信した態度を変更し,新しい蝶番命題への確信を獲得するという動的過程も含まれている。ウィトゲンシュタインの『確実性の問題』は,この動的過程を示唆しており,その点に教育学的意義がある。

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