<論文・報告>60Ni から放出されたγ線角度相関の測定による角運動量の決定

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タイトル別名
  • Determining the Spin of 60Ni by Measuring the Angular Correlation of Gamma Rays

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抄録

60Coがβ崩壊したのちにできる60Niの励起状態がγ崩壊する際に放出される二つのγ線(1173keV, 1332keV)の放出角度相関についての研究を行った。γ線の放出角度相関はγ線のもつ角運動量で決まるが、γ線の放出前後での全角運動量が保存されるので、γ線の放出角度相関を調べることにより60Niの励起状態の角運動量を決定することができる。本研究ではγ線の検出に、8個のシンチレーション検出器を用いた。それぞれのシンチレーション検出器は、優れた特性をもつシンチレータであるGAGG(Gd3Al2Ga3O12)単結晶と、高い受光感度を持ち、微弱なシンチレーション光の測定が可能なアバランシェフォトダイオード(APD)から構成される。測定の結果、60Niの二つの励起状態(1.333MeVと2.506MeV)の角運動量は、それぞれ2ℏと4ℏであることが決定された。

理学 物理学

収録刊行物

  • ELCAS Journal

    ELCAS Journal 1 36-40, 2016-03

    京都大学学際融合教育研究推進センター高大接続科学教育ユニット

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050282810814913792
  • NII論文ID
    120005829470
  • NII書誌ID
    AA12881679
  • HANDLE
    2433/216485
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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