半腱様筋の選択的筋疲労がハムストリング筋活動に及ぼす影響

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  • ハンケンヨウキン ノ センタクテキキン ヒロウ ガ ハムストリングキン カツドウ ニ オヨボス エイキョウ

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本研究の目的は、神経筋電気刺激を用いて半腱様筋のみを選択的に筋疲労させ、選択的筋疲労が等尺性膝関節屈曲運動時のハムストリング筋活動に及ぼす影響を解明することとした。13名の健康な成人男性が本研究に参加した。選択的筋疲労を誘起させるために、神経筋電気刺激を半腱様筋上に30分間実施した。一定力出力課題は、最大膝屈曲トルクに対して25%、50%、75%の目標力を膝関節屈曲105度位で実施した。課題中の膝屈曲トルクと筋電図積分値(iEMG)、中央周波数(MDF)を算出した。その結果、一定力出力課題において、半腱様筋のiEMGは電気刺激後に有意に上昇し、MDFは有意に低下した。その一方で、半膜様筋と大腿二頭筋のiEMGは電気刺激後に有意に上昇したが、MDFは変化しなかった。これらの結果は、神経筋電気刺激後に半腱様筋が選択的に筋疲労していることを示唆する。半腱様筋の選択的筋疲労によって最大屈曲トルクが低下したにも拘らず、協働筋である半膜様筋の最大腱意収縮中における筋活動量は増大することが明らかとなった。

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