阪本龍門文庫蔵『春日若宮拝殿方諸日記』の翻刻と紹介

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タイトル別名
  • サカモトリュウモン ブンコゾウ 『 カスガ ワカミヤ ハイデンカタ ショ ニッキ 』 ノ ホンコク ト ショウカイ
  • Reprinting and Introduction : "Festival Record of Kasuga-Wakamiya Shrine" owned by Sakamoto Ryumon Bunko

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抄録

Departmental Bulletin Paper

財団法人阪本龍門文庫蔵『春日若宮拝殿方諸日記』は、室町時代後期に行われた春日若宮祭礼(現在の「おん祭」を記録した冊子である。前半の内容は寛正六年(1465)に足利義政が見物した若宮祭礼、後半は前年の大和国内の騒乱により延期になり翌応仁元年(1467)に行われた若宮祭礼の記録である。足利義満以来、室町殿(足利将軍家の家長)はたびたび南都を訪れ春日社に参詣した。これについて参詣者側の記録は比較的多いが、本史料は春日若宮社側の記録という点に特色がある。また、筒井氏をはじめ衆徒・国民の姿や、金春大夫ら大和猿楽四座の記事も確認される。このように、本史料は中世南都の資料として広く知られるべき内容を含むことから、ここに全文の翻刻を行った。

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