デリー首都圏における工業化の最前線 : ラージャスターン州アルワル県における工業開発と日系企業専用工業団地

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タイトル別名
  • Forefront of the Expanding Industrial Agglomeration in the National Capital Region of Delhi : Industrial Development in Alwar District, Rajasthan, especially Focusing on the Japanese Dedicated Industrial Estate of Neemrana
  • デリー シュトケン ニ オケル コウギョウカ ノ サイゼンセン : ラージャスターンシュウ アルワル ケン ニ オケル コウギョウ カイハツ ト ニッケイ キギョウ センヨウ コウギョウ ダンチ

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抄録

デリー首都圏(NCR)では,1980 年代より首都デリーに隣接するグルガオン県やゴータマ・ブッダ・ナガル県において工業化が進展したが,近年は外延的な拡大が認められる。本稿は,その最前線といえるラージャスターン州アルワル県を対象として,工業団地開発と工業立地の実際を捉えることを目的とするものである。同県には,デリーとムンバイーを結ぶ高速幹線道路国道8号が通過し,その沿線において州政府が積極的な工業団地開発を実施している。同県の優位性は,ラージャスターン州では唯一デリーNCR内に位置し,その中では相対的に工業用地価格が安く,かつ入手可能な土地面積が広いことにある。なお,ラージャスターン州の州最低賃金もデリーNCR内では最も低いが,実際の企業立地において有利には働いていない。本稿の後半では,日系企業専用に開発されたニムラナ工業団地を事例として,立地企業の進出の経緯や取引状況,労働力構成について言及し,デリー首都圏工業化の最前線の現状を提示した。

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