日本の地理学におけるインド地域研究の展開 : 1980年代以降の成果を中心に

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  • Development of India Area Studies by Japanese Geographers since the 1980s
  • ニホン ノ チリガク ニ オケル インド チイキ ケンキュウ ノ テンカイ : 1980ネンダイ イコウ ノ セイカ オ チュウシン ニ

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抄録

本稿では,インドを対象として日本の地理学者が行った研究を1980年代以降について整理し,その成果と課題を明らかにしようとした。これらの研究が行われた時期は,1980年代の経済の部分自由化期と,1991年以降の本格的な経済自由化期に当たり,停滞するインドから変貌するインドへの移行が明瞭になった時期である。最初に,長くインドの経済社会の中心にあった農業の変化と農村の開発に関する研究に触れ,次いで,経済自由化の中で大きな地域変化をもたらしたものとして,工業化と新たな工業地域の形成,都市化の進展と大都市の発展,経済発展にともなう空間構造の再編の順に,検討した。その結果,社会経済変化の実態とそのメカニズムについて多くの研究成果が得られていることが判明した。しかしながら,大都市や国土空間構造に関する研究は未だ少なく,今後の体系的アプローチが期待される。

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