1893年におけるオーストラリア金融恐慌  [in Japanese] Australian financial crisis in 1893  [in Japanese]

Access this Article

Search this Article

Author(s)

Abstract

1873年恐慌に始まる19世紀末「大不況」は,ベアリング恐慌後の1890年代の不況に最終局面を迎えることになった.この中で重要な意味をもったのは周辺地域の経済動向や金融動向であり,オーストラリアの経済動向はこうしたものの一つであった.経済開発が進んでいたオーストラリアの中で,1880年代後半にはとりわけビクトリア植民地を中心に開発が進行していた.経済開発の動きは80年代末には不動産投機の形をとるようになり,その崩壊に伴い88~89年に恐慌が勃発した.さらにベブリング恐慌の影響,当時の主要産業である牧羊業との関連もあり,91~92年,93年と恐慌を繰り返し,景気は悪化した.90年代を通じてオーストラリア経済は長期の厳しい不況にさらされたのである.本稿は,こうしたオーストラリア経済の動向をイギリス,とりわけその金融市場との関連において検討し,19世紀末「大不況」の解消に向かう局面で,周辺地域とイギリスとの関係がもつ意味を明らかにする.

Journal

  • The Quarterly report of economics

    The Quarterly report of economics 60(2), 65-91, 2011-02

    立正大学経済学会

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120005892464
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00069955
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • ISSN
    02883457
  • NDL Article ID
    11026369
  • NDL Source Classification
    ZD11(経済--経済学)
  • NDL Call No.
    Z3-187
  • Data Source
    NDL  IR 
Page Top