日本のジオパークにおけるジオツーリズムの現状と課題 : 苗場山麓ジオパークを事例に

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タイトル別名
  • The Present Situation and Problems of Geo-tourism in Geo-parks of Japan : A Case Study of Naeba Mountain Geopark
  • ニホン ノ ジオパーク ニ オケル ジオツーリズム ノ ゲンジョウ ト カダイ : ナエジョウ サンロク ジオパーク オ ジレイ ニ

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抄録

ジオパークは,地球科学的な価値を持つ遺産の保全を目的とした場所である。ジオパークでは,大地の遺産を保全し,教育やツーリズムに活用しながら,地域の持続可能な開発を進める仕組みを構築しようとしている。ジオパークではジオツーリズムの開発が重要である。日本においては2008年から日本国内のナショナルジオパークの認定活動が始まった。現在日本においては世界ジオパークの8地域を含む39地域のジオパークが存在する。欧米では主に地質学者と地理学者がジオツーリズムを研究している。多くの研究成果はヨーロッパの地質遺産保護協会が主催する「Geoheritage」(地質遺産)の雑誌で掲載される。ジオツーリズムに関する研究は,主にジオツーリズムの概念と機能,地質観光資源,地質観光者,地質公園とジオツーリズムの開発などの方面に集中している。日本におけて,一番早いジオパークに関する研究は2005年から始まった。その後は,ジオパークに関する研究成果がどんどん増えた。近年は,ジオパークに関心を寄せる人が多くなって,今後研究論文が増える傾向にある。本研究では日本苗場ジオパークを事例にして,管理者とガイドのジオツーリズムに対する意識に注目することから,ジオツーリズムの課題を解明することを目的とする。研究方法は現地で苗場ジオパークの行政管理者,ガイドがジオパークとジオツーリズムに対する意識の聞き取り調査である。それらの調査資料を分析し,ジオツーリズムの現状を把握して今後の課題を論じた。

収録刊行物

  • 研究論集

    研究論集 16 231-243, 2016-12-15

    北海道大学文学研究科

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