2次元ケプストラムを利用する音声分析

• 今井, 聖

• 北村, 正

書誌事項

タイトル別名

• 2ジゲン　ケプストラム　オ　リヨウ　スル　オンセイ　ブンセキ
• Speech Analysis Using Two Dimensional Cepstrum

抄録

2次元ケプストラムを利用する新しい音声分析法を提案し，それが周波数および時間の両者に対して滑らかなスペクトル包絡面を求めるのに極めて有効な方法であることを示した．通常のケプストラム法は対数スペクトルの周波数に対する1次元フーリエ変換で定義されるのに対し，本方法で利用する2次元ケプストラムは各フレームの対数スペクトルの周波数および時間に対する2次元フーリエ変換で定義される．本方法は対数スペクトル領域における処理方法なので，時間領域における処理方法とは違って音声では必ずしも無視できないような相対的にレベルの低いホルマントやアンチホルマントなどをほとんど見落すことがなく，対数スペクトルの時間，すなわちフレーム間の関連を考えているので，時間に対して従来のケプストラム法よりもはるかに滑らかで安定したスペクトル包絡面を得ることができる．しかも得られるスペクトル包絡面はかなりよい周波数分解能と十分な時間的な過渡特性をもつので，特に子音などの速い時間変化をとらえるのに有効である．

収録刊行物

• 電子通信学会論文誌. A / 電子通信学会

  電子通信学会論文誌. A / 電子通信学会 J59-A (12), 1096-1103, 1976-12-20

  Institute of Electronics, Information and Communication Engineers

詳細情報

• CRID: 1050001337491045248
• NII論文ID: 120005974713
• NII論文ID: 10020893460
• NII書誌ID: AN00153268
• ISSN: 03736091
• NDL書誌ID: 1740819
• Web Site: http://id.nii.ac.jp/1476/00003689/
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I1740819
• 本文言語コード: ja
• 資料種別: journal article
• データソース種別:
  • IRDB
  • NDL
  • CiNii Articles