公共図書館における電子書籍利活用の諸問題と提供モデルの考察 : 社会的諸相から見た電子書籍の流通システム

書誌事項

タイトル別名
  • コウキョウ トショカン ニオケル デンシ ショセキ リカツヨウ ノ ショモンダイ ト テイキョウ モデル ノ コウサツ シャカイテキ ショソウ カラ ミタ デンシ ショセキ ノ リュウツウ システム
  • Problems of utilization and delivery models for e-books in public libraries : E-book distribution system as seen from the social aspects

この論文をさがす

抄録

電子書籍を取り巻く社会的な諸相を分析し, 公共図書館における電子書籍の提供もモデルを考察した。2010年は, 電子書籍元年といわれ, アップル, アマゾン, グーグルのいわゆる黒船3社の電子書籍販売戦略の脅威を背景に, 日本の出版業界における電子書籍販売プラットフォームが様々な形で顕在化し, 国立国会図書館の蔵書の大規模デジタル化や, 現行著作権法改正の動きなど, 国家的戦略なども活発な変化を見せており, それらの動向の分析を行った。国立国会図書館のデジタル化資料や, 今後, 法定納本されるであろうデジタル資料の公共図書館での利活用を基本にし, クリエイティブ・コモンズ, 公共貸与権導入の問題などを, 公共図書館における電子書籍提供のための仕組みの中に組み込む可能性を考察した。

収録刊行物

  • 情報学

    情報学 9 (1), 25-56, 2012

    大阪市立大学創造都市研究科情報学専攻

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ