後期中等教育における学習権保障の場としての通信制高校 : 社会的条件不利とともに学ぶ生徒を支える私学4校の取り組み The Role of Correspondence Senior High School in Fulfilling the Right to Education : A Case Study on Four Private Schools Supporting Students with Social Disadvantages
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抄録
はじめに : 少子化の中で急増している学校がある。通信制高校である。ここには、「社会的条件不利」一一不登校経験、障がい、病気、貧困などーーが重なり合う中で「生きづらさ」を持つ若者が数多く学んでいる。通信制高校は、戦後間もなく勤労青年に後期中等教育の機会を保障するための学校として始まった。全日制高校のように毎日登校するのではなく、科目ごとに回数が決められたレポートの提出、スクーリングへの出席、テストによって単位が認定される。しかし「毎日登校しなくてもよい」この制度は、今や勤労者のためではなく、さまざまな「社会的条件不利」により、毎日学校に通えない、通いづらい若者のためのものになっている。……
収録刊行物
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- 人権問題研究
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人権問題研究 (14), 173-186, 2014
大阪市立大学人権問題研究会