ウチダザリガニによる人工巣穴の選択性

書誌事項

タイトル別名
  • Artificial burrow preference by the signal crayfish Pacifastacus leniusculus (DANA, 1852)
  • ウチダザリガニ ニヨル ジンコウスアナ ノ センタクセイ

この論文をさがす

抄録

外来種であるウチダザリガニにとっての好適なサイズの人口巣穴を明らかにすることを目的として実験を実施した。灰色の直管型の塩ビ管を用いて人口巣穴を製作し、内径と長さの異なる巣穴に対する選択実験を行った。実験の結果、巣穴の内径については、全長(X、mm)と好んで選択された内径(Y、mm)の間にY=0.68X-8.56という関係が認められた。巣穴の長さについては、全長の2倍以上の長さの巣穴が有意に選択される傾向があった。本研究の結果を、絶滅が危惧されているニホンザリガニの好適なサイズの人口巣穴を明らかにした過去の研究例と比較したところ、ウチダザリガニはニホンザリガニよりも隠れ場所には広い空間を必要としないことが示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ