沖縄でウルトラマンを読む
書誌事項
- タイトル別名
-
- オキナワ デ ウルトラマン オ ヨム
- Reading the Ultra-Man in Okinawa
この論文をさがす
抄録
本稿では、ウルトラマンというポピュラー文化を沖縄で読む試みを文芸批評的にではなく、オーディエンス論から考察する。テレビ番組などの視聴体験は、社会的なアイデンティティの差異によって異なる読みが生み出される可能性が指摘されているが、ウルトラマンは、それにかかわった沖縄出身者との関係から、読むという実践をアイデンティティを強化しながらおこなうことを可能にする素材となる。その事例分析として、沖縄にてウルトラマンを読むことを素材にしたフォーカス・グループ・インタビューによる調査を行った。その結果、沖縄出身か否かで読みの差異がみられたことが観察できたが、その差異は従来のオーディエンス論調査の事例とはまた異なり、社会的カテゴリーよりも社会的境遇による共感を重視したものであった。
収録刊行物
-
- 自然人間社会
-
自然人間社会 38 75-90,
関東学院大学経済学部教養学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050564287764613760
-
- NII論文ID
- 120006025378
-
- NII書誌ID
- AN00104058
-
- ISSN
- 0918807X
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- CiNii Articles