京都商工銀行の合併と京都経済  [in Japanese] Kyoto Shoko Bank and Prewar Kyoto, 1886-1916  [in Japanese]

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Abstract

本稿の課題は,戦間期における京都経済の変容を解明する一作業として,京都商工銀行の合併を京都経済の変容と関わらせて検討することである。代表的な本店銀行であった京都商工銀行の合併を素材に,京都金融市場の変化と,都市・京都の諸変化とを,総合的に理解することを試みたい。分析の結果,次の諸点が見出された。第1に,金融史研究において従来指摘されてきた京都金融市場の特徴は戦間期に形成されたが,同時に京都金融市場に1901年恐慌が与えた影響を長期的に評価しておく必要があることである。第2に,京都における産業構造との関わりについては,本店銀行を含む明治以来の諸銀行と,戦間期に新規参入した支店銀行の動向が,京都における産業構造の変化と密接に関わっていたことが示唆されている。第3に,大規模諸銀行にとっては,戦前期の京都において十分な融資先が不足していたということである。しばしば,京都産業界からは支店銀行が京都での貸し出しに消極的であることが非難されてきたが,そうした側面からのみ京都の「預金地」化を評価するのは客観的ではない。これら諸点を含めて京都における都市化の特徴を理解する必要がある。

Journal

  • 経済系 : 関東学院大学経済学会研究論集

    経済系 : 関東学院大学経済学会研究論集 264, 15-24, 2015-07

    関東学院大学経済研究所

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    120006026081
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00302437
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    0287-0924
  • NDL Article ID
    026744880
  • NDL Call No.
    Z3-1048
  • Data Source
    NDL  IR 
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