防衛省におけるLCC(ライフサイクル・コスト)管理の現代的意義と現状

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  • ボウエイショウ ニ オケル LCC ライフサイクル・コスト カンリ ノ ゲンダイテキ イギ ト ゲンジョウ
  • Contemporary Significance and Present Condition of LCC Management in Ministry of Defence

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抄録

今から50年以上前の1960年代に,アメリカ国防総省では,ライフサイクル・コスティングの考え方が導入された。一方で,日本の防衛省にLCC(ライフサイクル・コスト)管理が導入されて,10年しか経ていない。本格的なLCC管理が日本の防衛省で始動したのは平成22年であるから,日本においてLCCは萌芽期といえよう。LCCは,外部環境に大きく影響を受けるものだが,防衛省において,平成26年4月に「防衛装備移転三原則」が閣議決定されたことによって,防衛装備の海外移転や国際協力の幅が広がり,LCC管理の重要性が高まることとなった。そこで本稿では,現在の防衛省におけるLCC管理の必要性を,アメリカ国防総省,民間企業と比しながら検討し,「防衛装備移転三原則」を踏まえ,防衛省におけるLCC管理の現代的意義について検討する。また,防衛省におけるLCC管理の現状として,利用方法(調達とプロジェクト管理),管理体制について検討し,最後に今後の課題について検討する。

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