校訂・日本国国憲案(植木枝盛憲法案)

書誌事項

タイトル別名
  • コウテイ ・ ニホンコク コッケンアン(ウエキ シセイケンポウアン)
  • コウテイ ・ ニホンコク コッケン アン (ウエキ エモリ ケンポウ アン )
  • The Revision of Emori Ueki's Constitution Draft

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抄録

自由民権運動の闘士・植木枝盛が,1881(明治14)年夏に起草した日本国国憲案は,周知のように国民(人民)主権,徹底した人権保障,連邦制等を採用し,「ブルジョア民主主義の極致を行く独創的な案」として高く評価されている。現行の日本国憲法にも影響を与えたとされる,この日本国国憲案の原本はすでに亡失しているようであるが,今日,毛筆写本2本と活版印刷本1本の,計3種の異本が伝わっている。本校訂では,これらの異本と同案の草稿本である「日本國憲法」とを厳密に比較考証し,条文の脱漏や脱字を補正するとともに,固有名詞等の明らかな誤字を訂正し,また大日本帝国憲法を参考に文言を統一して,日本国国憲案の,いわば完成校といえるものを提示した。

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