JSL生徒対象の漢字教育見直しに関する基礎的研究 : 理科教科書の音訓率を中心に

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タイトル別名
  • A Preliminary Study towards the Re-examination of the Syllabus for Chinese Characters for JSL Students, with Reference to the Pronunciation of these Characters in Junior High School Science Textbooks
  • JSL セイト タイショウ ノ カンジ キョウイク ミナオシ ニ カンスル キソテキ ケンキュウ : リカ キョウカショ ノ オンクンリツ オ チュウシン ニ

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抄録

日本に定住する外国人が増えるにつれ,親とともに来日し日本で生活する外国籍の子どもたちが増えている.日本が適切な移民政策をとる上で,こうしたJSL(Japanese as a second language)児童・生徒に対する教育は重要な意味を持つ.本稿では,彼/彼女たちに対する漢字教育の見直しのために必要な基礎的研究として行った中学校の理科の教科書3年分のコーパス調査の結果を報告する.調査の結果,1)複数の読み方で使われている漢字は40%強である,2)語種と音読みか訓読みかには極めて強い相関がある,3)音読みと訓読みを持つ漢字であっても訓読みで使われるものは限られている,といったことが明らかになった.こうした結果から,現在の漢字の提出順はJSL 生徒に対する教育としては見直しの余地がかなりあることがわかった.

収録刊行物

  • 人文・自然研究

    人文・自然研究 11 4-19, 2017-03-31

    一橋大学大学教育研究開発センター

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