書誌事項
- タイトル別名
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- Recovery from Muscle Atrophy is Facilitated by Stand-up Exercise Training without Muscle Inflammation Responses
- キンリョクトレーニングニヨルキンイシュクカラノカイフクソクシンコウカニカンスルケンキュウ
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抄録
筋力トレーニングによる廃用性筋萎縮からの回復促進には,筋衛星細胞の活性化とその後の融合による筋線維核数の大幅な増加が関わっていると考えられるが,その詳細なメカニズムは不明である。本研究は,この筋力トレーニングによる筋線維核数の増加に,筋損傷とそれに続く炎症反応が関わっているとの仮説を立てて実験的に検証した。尾部懸垂による筋萎縮モデルマウスに2日間筋力トレーニングを行わせると,ヒラメ筋の筋線維核数が増加する時期に先行して,小範囲の筋線維の損傷が観察された。また,トレーニング開始から2~3日目には同筋に炎症反応としてマクロファージの凝集がみられた。しかし,これらの炎症反応は,尾部懸垂後にトレーニングを行わず飼育したマウスにも観察され,筋萎縮からの回復促進を促すトレーニングに特異的でないことが分かった。以上のことから,筋力トレーニングによる筋萎縮からの回復促進に,筋損傷や炎症反応の出現は特異的ではないと考えられる。
収録刊行物
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- 名古屋学院大学論集 医学・健康科学・スポーツ科学篇
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名古屋学院大学論集 医学・健康科学・スポーツ科学篇 5 (2), 1-10, 2017-03-31
名古屋学院大学総合研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174703060224
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- NII論文ID
- 120006029700
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- NII書誌ID
- AA12600587
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- NDL書誌ID
- 028140211
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- ISSN
- 21875162
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可