徳の諸相 -「報徳」の理解に向けて-

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  • トク ノ ショソウ : 「 ホウトク 」 ノ リカイ ニ ムケテ

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Abstract

本稿は徳の考察である。まず、二宮金次郎の自然との対決と隣人の助け合いの経験から徳の内容をイメージする。そのイメージを人助けのために金次郎が気づいた五常講の活動内容から徳の具体性を推察し、そこからそれを裏付けている誠の存在を考察する。その誠への金次郎の理解が如何にソクラテスの自然権認識の哲学に類似しているかを比較する。次に、徳の語の成り立ちからその意味を捉え、生命を根幹とする自然と人間そして主体間のやりとりが産み出す価値に注目し、それを徳と理解する。最後に、その徳と誠との結びつきについて考察する

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