自己覚知の定義の構造化と機能の一考察

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タイトル別名
  • A study of the definitions of structure and function in the concept of self-awareness
  • ジコカク チ ノ テイギ ノ コウゾウカ ト キノウ ノ イチ コウサツ

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抄録

本研究の目的は,社会福祉教育の中で重要視されてきた「自己覚知」の概念を整理し,その意味内容を構造化し,ソーシャルワーク実践における「自己覚知」の機能について確認することである。「自己覚知」という概念定義はゆらいでいることから,「自己覚知」を扱った諸論文や研究事例をふまえ,定義の構造化とその機能を検討した。自己覚知を扱った諸論文を検討した結果,「基本の枠組み」,「多面的解釈」,「意識変化」,「個人的自己と専門職的自己覚知」,「スキル」という5 つの下位概念が抽出された。このうち,「基本の枠組み」と「多面的解釈」は自己覚知のベースにあるものと考えられる.そのほかの3 概念については,先行研究から概念に対応する自己覚知の肯定的機能の事例との対応が検討できた。結果として,「意識変化」,「スキル」,「個人的自己と専門職的自己覚知」の3 概念については,スパイラル状の関連性を持ち,自己覚知を定義づける上で重要な要素であることが明らかになった。

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