中国自動車企業のグローバル行動に示唆された 「外部資源の内部化」論理

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  • チュウゴク ジドウシャ キギョウ ノ グローバル コウドウ ニ シサ サレタ 「 ガイブ シゲン ノ ナイブカ 」 ロンリ

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抄録

本稿の課題は,近年,日本の有力企業をも含む海外自動車金型メーカーを買収した中国自動車企業のグローバル行動に着目し,それらのグローバル行動の背景・戦略・特徴を明らかにすることである.2000 年以降,中国政府側は,条件を揃えた企業の海外進出を促進するようになった.そもそも中国の自動車金型企業は独自の力で入手できなかった生産資源を海外から調達したが,現在,海外企業を買収することによって様々な資源を確保しようとする新たな段階に突入してしまった.本稿はこのような資源調達の変化を「外部資源の内部化」論理と呼ぶ.中国自動車企業のグローバル行動は次の点を強く示唆している.つまり,外部資源を内部化することによってコストの最小化を図ろうとする戦略は今後,中国自動車企業が優先して採用するだろうと考えられる.

収録刊行物

  • 経済学季報

    経済学季報 65 (3/4), 27-57, 2016-03-31

    立正大学経済学会

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