公的支援が路面電車乗降客数に与えた効果に関する分析 ―阪堺電車をケースとして

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  • An Analysis on the Effects to Tram Demand by Official Financing Package Based on the Hankai Tramway Case
  • コウテキ シエン ガ ロメン デンシャ ジョウコウキャクスウ ニ アタエタ コウカ ニ カンスル ブンセキ : ハン サカイ デンシャ オ ケース ト シテ

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抄録

全国の路面電車の乗降客数は,長期低落傾向にある。しかし,札幌,福井 ,高岡,堺,岡山,熊本等,いくつかの都市で回復基調が見られる。中でも,大阪市と堺市をつなぐ阪堺電気軌道(以下,阪堺電車)は,平成22年度からの10年間,総計50億円の支援が堺市によってなされることが決まり,阪堺電車全線での乗降客数は,支援開始直後から増加に転じ,底をうった平成21年度から平成26年度の5年間で約12.5%の伸びを見せている 。すなわち,適切な公的支援が路面電車の再生をもたらした良い例であると考えられる。そこで,筆者らは平成26年10月に阪堺電車利用客を対象として利用状況等に関するアンケート調査を実施し,利用実態と需要増加要因に関する分析を行った。本論では,その主要な結果に基づいて,公的支援が路面電車乗降客数に与えた効果について考察する。

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