スウェーデンの労働市場における移民の現状とツーリズム産業の可能性 : 移民の社会的統合への最初の入り口として [in Japanese] Immigrants and the Labor Market in Swedish Welfare Society [in Japanese]
Access this Article
Search this Article
Author(s)
Abstract
本研究は移民の労働市場における統合に対してツーリズム産業が果たしうる役割を考察するものである。多様な政策分野にわたる移民統合において,労働市場における統合は鍵となる。しかし政策枠組みが国際的に評価されているスウェーデンでも,移民の労働市場における統合は困難に直面している。なかでも,在留資格で分類すると難民とその家族,さらに地域別では非ヨーロッパ出身者の就業率の低さ,失業率の高さ,所得の低さなどが顕著である。ツーリズム産業は,比較的教育水準の低く年齢層の若い外国出身者にとっては労働市場に参入する最初の入り口として機能し,在住期間が長く,教育水準も高い外国出身者にとっては起業しやすい産業として機能し,労働市場における統合を促進する可能性がある。
Journal
-
- 東北福祉大学研究紀要
-
東北福祉大学研究紀要 41, 215-229, 2017
東北福祉大学