保育所での食教育実践が保護者の意識や家庭に及ぼす影響について

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  • ホイクジョ デ ノ ショク キョウイク ジッセン ガ ホゴシャ ノ イシキ ヤ カテイ ニ オヨボス エイキョウ ニ ツイテ
  • The Influence of Dietary Education at Nursery Schools on Awareness in Parental Guardians and on Home Life

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type:Article

保育所で取り組む2 年間の食教育が保護者の食に対する意識や家庭での子どもの食生活に対する 考え方へどのような影響を及ぼすかを明らかにし,保育所と家庭をつなぐ効果的な食教育の取り組 みを検討することを目的として, 5 園の保育所に通う幼児の保護者を対象として,平成24年10月に ベースライン調査として食生活アンケートを実施した.保育所での食教育は平成25年度~平成26年 度に実施し,平成27年5 月に食教育評価と家庭での食生活変容について解析をした.食生活の変容 に関する統計解析は,χ2検定を行い,p<0.05で有意差ありと判定した.食生活習慣課題のひとつ の就寝時間は22時以降の就寝が25%から13%へ有意に減少し,家庭での生活リズムが調った (p<0.001).次に,食教育実践評価は,食態度のアンケート項目についてt検定を用い,食教育前後 で子どもたちにどのような行動変容がみられるかを明らかにした.その結果, 2 歳以下の未満児の 子どもは「座って食事をとることができる」「正しい箸の使い方ができる」の項目が有意に改善し た(p<0.05).保護者対象の食教育実施により,保育所で取り組む活動や通信について積極的に意 見を伝えてくださるようになり,保育士との連携や家庭における子どもの育ちの援助に繋がったと 考えられる.保護者の意識の高まりが,子どもの食教育に重要な役割を果たすことが示唆された.

identifier:http://reposit.sun.ac.jp/dspace/handle/10561/1266

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