『全国方言談話データベース 日本のふるさとことば集成』にみる日本語諸方言のフィラー

書誌事項

タイトル別名
  • 『 ゼンコク ホウゲン ダンワ データベース ニホン ノ フルサトコトバシュウセイ 』 ニ ミル ニホンゴ ショ ホウゲン ノ フィラー

この論文をさがす

抄録

本稿では自由発話のデータベースである『全国方言データベース 日本のふるさとこ とば集成』を講演、職場での会話と比較して、「エ(ー)」「エ(ー)ト」の比率が低く、 「マ」の比率が高いことから、これらが自由発話という談話タイプの特徴だとした。さ らに、フィラーにどのような方言的差異が見られたか述べた。また、フィラーには語彙 形式由来のものがあるが、一部方言には共通語に見られない「見よ」という意味の語彙 形式がフィラーとなっていること、一部方言で「ほら」にあたる形式と二人称代名詞が 音韻的な独立性を失って助詞化していることを指摘し、後者はまずフィラーとなってか ら助詞化したと主張した。

収録刊行物

  • 言語と文明

    言語と文明 15 1-20, 2017-03-31

    麗澤大学大学院言語教育研究科

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ