「人間の安全保障指数」を用いた日本の都道府県の評価と大阪の特徴

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タイトル別名
  • ニンゲン ノ アンゼン ホショウ シスウ オ モチイタ ニホン ノ トドウフケン ノ ヒョウカ ト オオサカ ノ トクチョウ
  • Evaluation of "Human Security Index" for Japan and the characteristic of Osaka Prefecture

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抄録

日本の人口は減少を続けており少子高齢化の時代に突入している.少子高齢化社会の中で生涯を通して充実した質の高い人生を送るためには,より質の高い生活環境の整備がもとめられる.一方,日本は国内総生産(GDP)で世界第3位の経済大国であるにもかかわらず,メディアでは格差社会や子供の貧困などの問題を取り上げており,経済成長が必ずしも社会の発展や国民の満足度,ウェルビーイングにつながっているという実感がないという状況にある.本研究では大阪を対象としてウェルビーイングの観点から評価を行い,より良い生活環境改善とウェルビーイング実現に向け大阪の特徴を明らかにすることを目的とした.評価に当たっては,人間の安全保障指数(HSI)を用いた.HSIは,国民一人ひとりのウェルビーイング実現が国民一人当たりのGDPよりはるかに重要であるということを評価する指標のプロトタイプである.HSIは経済指数,環境指数,社会指数の3つのコンポーネント指数の幾何平均により算出される.本研究では持続可能なデータ(日本国内のオープンデータ)を用いて日本の都道府県の中での大阪の評価・分析を実施した.

収録刊行物

  • 情報学

    情報学 14 (2), 1-12, 2017

    大阪市立大学創造都市研究科情報学専攻

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