マグマ固結過程における火成岩の化学的多様性の形成について

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タイトル別名
  • マグマ コケツ カテイ ニ オケル カセイガン ノ カガクテキ タヨウセイ ノ ケイセイ ニ ツイテ
  • Formation of Chemical Variations in Igneous Rocks during Consolidation Process of Magma
  • Formation of Chemical Variations in Igneous Rocks during Consolidation Process of Magma

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抄録

type:Bulletin

マグマの固結過程で起こる化学的多様性形成について検討した。マグマ滞留場では,マントルから由来した玄武岩質マグマの熱によって,地殻下部の溶融により流紋岩質マグマが形成される。2つのマグマが混合することで多様なマグマ組成ができる。このようなマグマ混合作用を起こす島弧の火成作用は,大陸形成につながると考えられる。マグマだまりの冷却過程で,マグマだまりでは結晶作用,マグマ混染,液相不混和などの作用が起こる。結晶作用には平衡結晶作用と分別結晶作用があり,両者の違いで化学的多様性は大きくなる。またマグマ組成や晶出する結晶の組み合わせでも多様性が増大する。結晶作用は実測値から相図やモデル形成により推定することも可能である。噴火時には組織や構造に多様性を生じるが化学的多様性は大きくはならない。

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