文字学習の場としての近世寺院に関する一考察 [in Japanese] A Study of Buddhist Temples' Educational Function in the Early Modern Japan [in Japanese]
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手習塾(寺子屋)は近世社会に発達した基礎的な教育施設として知られる。僧侶は手習塾を開く主要な存在であった。ただし,手習塾は僧侶が寺院で開くものであっても,それは基本的には仏教教育の場ではなく,文字学習の場としてあった。ここに寺院による庶民教育へのかかわりにおける近世的特色がある。往来物や手習本の例も示しつつ,文字学習の場として機能する近世寺院のありかたを検討する。
Journal
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- 研究集録
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研究集録 (166), 1-12, 2017
岡山大学大学院教育学研究科