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- コニヤ ホウゲン ノ メイシ ジュツゴ ヒテイケイシキ アラン ジャネン ト ソノ ハセイ ヨウホウ
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Abstract
方言記述
現代古仁屋方言(鹿児島県大島郡瀬戸内町)では、名詞・形容動詞述語の否定形として「〜(ヤ)アラン」と「〜ジャネン・ヤネン」の2 種類を用いる。本稿は、このアランとジャネン・ヤネンの違いを明らかにした。具体的には次の点を指摘した。(a)アランとジャネン・ヤネンは名詞・形容動詞述語の否定形に用いられ、この点で2 形式に違いはない。なお形容詞述語の否定形にはネンが、動詞の否定形には「ン」が用いられる。(b)否定疑問文では、原則として述語否定形式が用いられており、ここでもアランとジャネンに違いはない。(c)確認要求用法では、述語の言い切り形にアランを続ける形が用いられ、これをジャネンに置き換えることはできない。またこの場合、動詞・形容詞述語にもアランが現れる。(d)アランは、標準語の「違う」のように、相手の発話を否定する場合にも用いられる。また、ジャネンに含まれるネンは〈非存在〉を表す述語として用いられる。
Journal
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- 阪大社会言語学研究ノート
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阪大社会言語学研究ノート 15 72-86, 2017-11
大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390290699786486656
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- NII Article ID
- 120006370914
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- NII Book ID
- AA11555159
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- DOI
- 10.18910/67213
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- HANDLE
- 11094/67213
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN