<特集論文 3>コンタクト・ゾーンとしてのエデュケーション

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タイトル別名
  • Education as a Contact Zone

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抄録

本稿では、これまで日本であまり紹介されてこなかった教授の人類学を紹介し、教育人類学と学習の人類学の中に位置付ける。そのうえでこの教授の人類学をコンタクト・ゾーンとして見ると、文化人類学教育の場が私たちのもう一つのフィールドになることを確認する。そうした分析枠組みの中で、著者が行ってきた文化人類学演習という場を、教育者、学生、村人それぞれのコンタクトの連鎖として6つの側面に分ける。そのそれぞれの側面には、一方のアクターが意図したのとは異なった学習が他方で行われていたことを指摘する。重要なのは、この両者の距離といかにつきあうかである。そうすることで、文化人類学演習の場は、教育者の意図にも、学生の学びにも、村人だけにも還元できない「トータル・エデュケーション」が生じ得る。その結果、教育人類学が長年の課題としてきた哲学的人類学と科学的人類学とを実践において還流させるという展望を示す。

収録刊行物

  • コンタクト・ゾーン

    コンタクト・ゾーン 9 (2017), 398-408, 2017-12-31

    京都大学大学院人間・環境学研究科 文化人類学分野

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050564285805431936
  • NII論文ID
    120006373933
  • NII書誌ID
    AA12260795
  • ISSN
    21885974
  • HANDLE
    2433/228332
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles
    • KAKEN

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