学校心理学における特別支援教育の取組 : アメリカの小学校の入学時適応援助と障害児教育視察をふまえて

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  • How does school psychology contribute to special education in Japan? : Visiting primary schools in the U.S.A. to see the procedure supporting children in the transition to primary school
  • ガッコウ シンリガク ニオケル トクベツ シエン キョウイク ノ トリクミ : アメリカ ノ ショウガッコウ ノ ニュウガクジ テキオウ エンジョ ト ショウガイジ キョウイク シサツ オ フマエテ

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アメリカの公立小学校2校の視察とそのおりに収集した資料をもとに、小学校入学時の適応援助等について、次のような考察を行った。(1)アメリカの幼稚園教育は小学校に入る前の準備段階に位置づけられており、またそれ以前のスクリーニングに教育委員会が深く関わっていた。システムが異なる日本では、まず子どもに関して、小学校入学前後に関係者・機関が情報共有を図る必要がある。(2)視察校においては、充実した障害児教育関係スタッフが配置されており、また個別教育計画に関わる手順もよく整備されていた。日本では今後、アセスメント結果、教育方針、教育方法、評価結果などを文書化し、その過程で保護者との連携が深まるような手立てが望まれる。(3)今後、"一人ひとりの教育的ニーズ"を重視すべく、軽度発達障害のみならず広く不適応問題に対応できるような校内委員会を立ち上げること、そして学校心理士がそこでのコーディネーターを務めることができるように力量を高めることが必要である。

福岡教育大学心理教育相談研究

Bulletin of school psychology and counseling

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