アミロイドネフローゼを疑った片側性化膿性尿細管間質性腎炎の乳牛の1症例

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抄録

分娩後3か月経過した2歳2か月齢のホルスタイン種乳牛に下顎浮腫および水様性下痢を認めた。腎臓の腫大はなく、また血清蛋白電気泳動像はアミロイドパターンを示さなかったが、蛋白尿と著しい低蛋白血症を認めたためアミロイドーシスを疑った。病理学的及び病原学的検査の結果、血行性の細菌感染による片側性慢性化膿性尿細管間質性腎炎と診断された。アミロイドーシスを疑う症例では、尿の性状検査や細菌検査を繰返し実施することにより、早期に原疾患の鑑別診断を行う必要があると思われた。

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