糸球体にアミロイド沈着を認めたがネフローゼ様症状の発現がなかった腎不全の乳牛の1症例

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抄録

食欲不振と乳房炎を主訴とする9歳8ヵ月齢のホルスタイン種乳牛で、重度の高窒素血症、蛋白尿(300mg/dl) および、尿潜血を認め、糸球体の障害を伴う重度の腎不全と診断した。臨床的には低蛋白血症と浮腫を認めず、また血清蛋白泳動像でもアミロイドネフローゼパターンがみられなかったため、生前にはアミロイドーシスを含むネフローゼ様症候群の可能性を考慮しなかったが、病理学的検索では腎糸球体にアミロイド沈着が認められた。

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