日本における法看護学教育カリキュラムの検討

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タイトル別名
  • Curricula of forensic nursing in Japan: A review and recommendation
  • ニホン ニ オケル ホウ カンゴガク キョウイク カリキュラム ノ ケントウ

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抄録

<p> 法看護学に関連する文献やWeb資料,および,内閣府や民間シェルター等の刊行物で被害事例報告等を扱ったものより法看護学教育カリキュラムの構築をめざした.</p><p> 法看護学は,人々の健康に関与する法的な分野に看護ケアが介入することで,それに必要な看護の社会的役割を法律,社会学,法医学,犯罪学,精神医学,公衆衛生学等の様々な見地より検討し,その結果を看護実践モデルに統合するものである.</p><p> 法看護学は,人間とその行動を主たる研究のドメインとするがゆえに,学問として立脚する社会や文化によって,その社会的要請内容は異なることになる. 疾病や外傷は看護職が日常業務の対象とし,ケアを提供するきっかけとなるものである. 法看護学的アプローチにより,疾病・外傷の直接ならびに間接的原因について,故意・過失を含むあらゆる可能性を念頭に置いた検討を加える. このことにより,患者の擁護と,権利を一層的確に護り,質の高い看護ケアを提供できる.</p><p> 本研究の結果,大学等の研究教育機関において,人々の健康に関与する法的な分野における看護ケアの質を高めるためには,法看護学教育カリキュラムの構築が急がれ,それに基づき専門性の高い教育を提供できることが示唆された.</p>

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