ドキュメンテーションの導入方法の検討 -大量の紙コップを使った保育実践を通して-

書誌事項

タイトル別名
  • Consideration about How to Introduce Documentation - Through Child Care Practice Using a Large Number of Paper Cups -
  • ドキュメンテーション ノ ドウニュウ ホウホウ ノ ケントウ : タイリョウ ノ カミコップ オ ツカッタ ホイク ジッセン オ トオシテ

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抄録

本研究では、ドキュメンテーションの作成とポスター発表を通して、その導入方法を検討した。ドキュメンテーションに写真を用いることで、保育の振り返りのやりやすさ、他者との共有において、利点があった。大量の紙コップを使った遊びは、撮影のやりやすさ、撮影者の確保、子どもたちの遊びの広がりの点でドキュメンテーションを行いやすいことがわかった。しかし、2歳児、3歳児クラスにおいては遊びが広がらず、継続したドキュメンテーションに至らなかった。作成の観点については、保育者自身の子どもたちへの関わりを特に意識して記録することが保育の省察へとつながった。書き方については、形式を決め過ぎずに作成することで保育者の表現としてのドキュメンテーションの面白さが見られた。写真を用いたドキュメンテーションは、作成すること自体が保育者のまなざしに変化をもたらし、遊びの結果から遊びのプロセスへ目を向けさせるきかっけとなった。ドキュメンテーションの作成には保育者の意識変容をもたらす効果があり、保育者の専門性の向上に繋がる可能性があると考えた。

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