保育者養成課程におけるキャリア教育の課題:卒業生の動向調査から

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タイトル別名
  • A Problem in Career Education for Child care Workers in a Training Course:Based on Trends Seen in a Survey of Graduates
  • ホイクシャ ヨウセイ カテイ ニ オケル キャリア キョウイク ノ カダイ : ソツギョウセイ ノ ドウコウ チョウサ カラ

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抄録

保育者養成校の学生の中には,就職活動の段階で保育者以外の職業を選択したり,保育者として就職しても早期離職するケースもある。保育の質を確保し早期離職を防止するためには,学生がその役割や価値を明確にした上で就職活動を行い,かつ,就職後も長期間働くための具体的なキャリア教育を検討する必要がある。以上により本研究では,本学卒業生が現在どのような職についており,在学中にどのような就職活動を行ったか,基礎的データを集めることで,保育者を目指す学生に対する4年制大学におけるキャリア教育の課題について抽出することを目的とした。  その結果,現在保育者として働く卒業生の中には,何らかの要因により同じ保育職で転職をしている実態が明らかとなり,早期離職や転職の問題を回避するためには,働くことに対し何らかの葛藤,悩みが生じた場合の対応策や,それを見越した問題解決能力涵養のためのキャリア教育を,卒業後のフォローアップも含め検討する必要が示唆された。また,継続的に保育参画しながら,保育者としてのイメージを明確にした上で就職活動を展開することが必要であり,ライフイベントを含め将来を見据えた上で,就職に対する妥当性や現実性などを点検評価する指導プログラムや,労務諸条件に関する基礎的事項の理解の上にそれらの実際を学ぶための指導プログラムなどの開発が課題といえる。

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