読書指導者が抱く読書指導観に関する一考察:図書館補助員Nさんへのインタビューから

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis in the Idea of Reading Instruction Formation : From the Interview of the School Librarians Assistant
  • ドクショ シドウシャ ガ ダク ドクショ シドウカン ニ カンスル イチ コウサツ : トショカン ホジョイン Nサン エ ノ インタビュー カラ
  • ドクショシドウシャガイダクドクショシドウカンニカンスルイチコウサツ:トショカンホジョインエヌサンヘノインタビューカラ

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抄録

本研究は読書指導の実質化を図るために,教員の読書指導支援プログラム開発の一環として,取り組んだものである*。いわゆる読書指導に長けた指導者が読書指導観として「どんな思いや考え,願い」を持って,読書指導を行っているのかを明らかにしようとした。今回H市立H中学校の図書館補助員Nさんの読書指導観についてインタビュー調査をもとに,ライフストーリー分析を行った。本稿においては,Nさんの(1)「図書館補助員に就くまでの経緯」(2)「読書指導観の形成過程と内実」(3)「読書指導実践」に3部に分けて分析考察した。Nさんは,生徒に対してかなり質の高い読書指導を行っており,その読書指導観は確固たる信念に裏付けられていることが分かった。その内実も生徒との信頼関係,生徒の居場所,生徒の直接的応答関係によって明らかになった。また生徒に対して読書好きにするための創意工夫された図書館経営実践と読書指導実践から得られた知見は,読書指導に悩み戸惑う教員へ重要な示唆を与えてくれるものと考える。

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