技能下位児童への水泳指導に関する研究 : 「浮くこと」を基礎技術とした小学校3年生の水泳実践から

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  • ギノウ カイ ジドウ エ ノ スイエイ シドウ ニ カンスル ケンキュウ : 「 ウク コト 」 オ キソ ギジュツ ト シタ ショウガッコウ 3ネンセイ ノ スイエイ ジッセン カラ

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本研究では、「浮くこと」を基礎技術として位置づけた小学校3年生を対象とした水泳指導において、技能下位児童の技能習熟プロセスの分析を通して、技能下位児童における「浮くこと」を指導することの有効性を解明することを目的とした。分析対象は、2016年6月下旬から7月中旬に行われた水泳実践における技能下位児童2名であり、分析方法は授業者による観察記録および感想文の分析であった。その結果から、「浮くこと」の前段階となる「呼吸法(息継ぎ)」の指導が技能下位児童の心理的な不安感を解消することや、「浮くこと」を習得する上でも重要な意義をもつことが示唆された。しかし、他の多くの児童が「ドル平泳法」を習得したにもかかわらず、技能下位児童はそれを習得するには至らず、「浮くこと」による学習効果については十分に検討できなかったため、今後の研究課題となった。

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