人称代名詞「on」による表現から見た『タルチュフ』のエミールの存在について

DOI 機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • About the use of the personal pronoun “on” in the lines of Elmire in the Tartuffe of Moliere
  • 人称代名詞「on」による表現から見た『タルチュフ』のエルミールの存在について
  • ニンショウ ダイメイシ 「 on 」 ニ ヨル ヒョウゲン カラ ミタ 『 タルチュフ 』 ノ エルミール ノ ソンザイ ニ ツイテ

この論文をさがす

抄録

モリエールの作品に限らず、17 世紀フランス演劇において女性の役割はあまり大きくない。 モリエールの作品では『女房学校』のアニェス、『人間嫌い』のセリメーヌがいるが、筋の展開 には大きな役割を果たしていない。しかし、『タルチュフ』のエルミールは、劇全体としては表 に出ることはないが、自身が偽善者タルチュフのおとりになり、主人公の偽善を暴き出す。この 場面での彼女の台詞にはフランス語に特徴的な人称代名詞「on」の使い方に極めて工夫がある。 場面の展開とともに「on」の示す人称が変化を示し、また、台詞の中に1 人称の人称代名詞が 加わることによって劇構造に大きな変化が示されて行く。

収録刊行物

  • 人間と環境

    人間と環境 8 (0), 1-17, 2017

    河原学園 人間環境大学

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ