比嘉松盛氏に聴く : 『戦場よ永遠に』(1960年)の撮影に参加して

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抄録

1960年に公開されたハリウッド映画『戦場よ永遠に』(アライド・アーチスト、フィル・カールソン監督)は、その大部分が沖縄で撮影された。「サイパンの笛吹き男」と呼ばれ、サイパン戦で1,000人もの日本兵・民間人を無血で投降させたガイ・ガバルドンの半生を映画化した作品だが、ガバルドンが海兵隊入隊後、サイパン戦で活躍するまでの場面が、当時米国の占領下にあった沖縄をサイパンやハワイなどに見たてて撮影された。沖縄ではじめて「日米合作」のハリウッド映画のロケが行われたということで話題になり、在沖海兵隊が製作に全面協力したほか、日本の映画会社(歌舞伎座プロ)、地元の建設会社(國場組)、沖縄住民が多数エキストラやスタッフとして撮影に協力した。その中の一人が、監督の付き人として撮影に参加した比嘉松盛氏である。本インタビューでは、比嘉氏がカールソン監督の付き人になったいきさつや、撮影現場でのエピソードや印象などを語っていただき、一般的な資料からは知ることのできない情報を得ることを目的とした。インタビューは2015年7月23日に沖縄県浦添市で行われた。

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